こんにちは、ハーシー鴨乃です。
「猫の居る風景」第11回は、中国地方の日本海側、山陰地方西部に位置する島根県からお届けしましょう。
島根県といって思い浮かべるものは、何でしょう? 出雲大社? 石見銀山? あるいは宍道湖のしじみや出雲そばなどのご当地グルメでしょうか。
いずれにせよ、見どころ食べどころいっぱい、豊かな山海の幸に恵まれた、のどかで風光明媚な土地です。

(撮影地/島根県美保関町)

とりわけ全国に知られる出雲大社では、現在、60年ぶりとなる遷宮が行われています。「遷宮」とは、御神体や御神座を、本来あったところから一旦移して社殿を修造し、再び御神体にお還りいただく行事のこと。今年は伊勢神宮でも大規模な遷宮が行われており、日本の神様は大忙しのようですね。

(撮影地/島根県松江市)

さて、ここ島根県は「神々のふるさと」などとも呼ばれています。
旧暦の月名で、十月を「神無月(かんなづき)」といいますが、日本の中で島根県だけは、「神在月(かみありづき)」となります。
これは、毎年この時期、全国各地の神々が出雲の地に集まって会議をするため——とされており、島根県は「神が在る」ので神在月、その他の地域は「神が無い」ので「神無月」なのです。

(撮影地/島根県浜田市)

ところで出雲大社といえば、この世の縁を司る大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が祀られている地。
良縁を求めて毎年多くの参拝客が訪れますが、これは、遠い神話の時代、大国大神が天照大神(あまてらすおおみかみ)に国譲りをした時、「幽(かく)れたる神事を治めましょう」と言ったことに由来するそうです。
「幽(かく)れたる神事」とは、「目に見えない縁を結ぶこと」と解釈され、いつしか出雲大社は、良縁にご利益がある縁結びの地として、広く知られるようになりました。

(撮影地/島根県浜田市)

ちなみにここでいう縁とは、男女の仲だけに限るものではありません。
出雲大社の良縁は、“この世のすべてのものが幸せであるよう縁が結ばれる”ことを意味するのだそうです。
では、筆者も、諸国漫遊の旅の中でたくさんの猫たちと素敵な縁に恵まれますよう、祈願してくることにいたしましょう。